ウィーン1区、オーストリア料理が食べられるお勧めのお店①

オーストリア

ウィーンに旅行にやってきたのならば、是非食べておきたいのがオーストリア料理。でも、ウィーン市内には、たくさんのレストランがあるので、どこに行ったらいいのか迷ってしまいますよね。今回は、ウィーンの中心地1区にある、オーストリア料理が食べられる有名レストランをご紹介したいと思います。

 

1.Plachutta(プラフッタ)

ウィーン内に3件あるプラフッタというレストランのうち、今回ご紹介するのはウィーン市立公園(Stadtpark(シュタットパーク)にほど近い、1区Wollzeileにある店舗。

明るく、清潔な店内。夏には広々としたテラス席もあります。店員さんも、とても丁寧で感じの良い方が多いです。

プラフッタで人気のメニューは、何といってもTafelspitz(ターフェルシュピッツ)という牛肉の煮込み料理です。ターフェルシュピッツは、オーストリアの伝統料理。皇帝フランツ・ヨーゼフの好物こともあって、有名になりました。

プラフッタで、ターフェルシュピッツを注文するときには、牛肉のどの部位を用いるかを指定することができます。他のレストランでは、こういう注文をすることができないことがほとんどですので、本格的で嬉しいサービスです。どの部位を選んでよいかわからない人は、店員さんに相談してみましょう。脂身が少ない方がいい、とかジューシーなお肉がいい、などの希望を言えば、希望の味にぴったりの部位をお勧めしてくれるでしょう。

プラフッタのターフェルシュピッツはこのように、お鍋に入ってテーブルに置かれます。その後、店員さんがお鍋からお肉を取り出してお皿にサーブしてくれます。

そして、牛肉を煮込んだスープはスープ皿へ。

まずは、このスープを頂きます。

オーストリア料理は、揚げ物などがっつりした料理が多いので、毎日観光で外食をしていると胃が疲れてくることがあります。

ターフェルシュピッツは、お肉料理でありながら脂っこくなくあっさりした料理なので、胃に優しいのが特徴です。暖かいスープを飲むと、ほっこりと体が温まってくるのを感じるでしょう。

いよいよ、お肉を頂きます。付け合わせは、ジャガイモやサラダが出てくることが一般的。

外国のお肉は、日本のお肉に比べて固いイメージがありますが、ここのお肉は口の中でとろけるほど柔らかくてびっくりします。オーストリア産のこだわりのお肉を用いているそうです。

お肉に合わせるため、いろいろなソースが出てきますが、定番はApfelkren(アプフェルクレーン)という、リンゴと洋辛子のソース。甘辛いソースがお肉との愛称ピッタリです。

立地も良く、サービスも味も良いこのお店は、高級店と言えるので、お値段は少し高め。でも、ウィーンでターフェルシュピッツを味わうならば、一押しのお店です。

Plachutta

住所: Wollzeile 38, 1010 Wien:

電話: +43 1 5121577

営業時間: 毎日11:30~0:00

アクセス: Stubentorから徒歩2分

 

2.Griechenbeisl(グリーヒェンバイズル)

魅力的なバーがひしめくウィーン1区、Schwedenplatz(シュベーデンプラッツ)の一角に、圧倒的な存在感を放つ一軒のレストランがあります。

レストランの入り口である、バロック様式の古い素敵な建物の門を抜けるときには、是非足元に注目してみてください。

床に穴が開いていて、その下に人形が見えるはずです。この人形は、Marx Augstin(マルクス・アウグスティン)という17世紀後半頃にこの辺りに出没していた楽師の人形。

アウグスティンは、バグパイプを抱えて街を歩き回っては、楽しい風刺歌を歌って、街の人たちを楽しませるような街楽師でした。大酒飲みだった彼は、酔っぱらって路上で眠りこけているところを、当時ウィーンでとても流行っていたペストの病で死んでいるのだと勘違いされて、大穴の中に投げ込まれてしまいます。しかし、翌朝酔いから覚めたアウグスティンは、死体運びの男に見つけ出され助け出されるのです。アウグスティンは、たくさんアルコールを飲んでいたため、その殺菌作用でペストに感染せずに生き延びた、という楽しい逸話があり、この逸話から、アウグスティンは数々の侵略にも屈しなかった不滅のウィーンの象徴ともなりました。

このアウグスティンの人形の床を通り過ぎると、次は右手に大砲の弾が埋まった壁が目に入るでしょう。この大砲の弾は16世紀のオスマントルコによるウィーン包囲の時のもの。そう、このレストランの建物はとても古く、歴史的なものなのです。

レストランの創業は1447年。ウィーンで一番古いレストランとして有名です。昔から、このレストランには多くの芸術家や政治家たちが集まり、夜が明けるまで食べて、飲んで、議論を交わしました。お客さんの中には、モーツァルトやベートーベン、シューベルト、シュトラウス、ワーグナー、ブラームスなどのクラシック音楽の作曲家や、画家のヴァルトミュラーや、作家のマーク・トウェイン、劇詩人のグリルパンツァ―などの超有名人もいるんですよ。

レストラン内はいくつかの部屋に分かれていて結構広いです。夏にはレストランの前にテラス席も出ます。部屋にはそれぞれ名前がついていて、Zitherstube(チターシュトゥーベ)という部屋では、毎夜ライブミュージックを楽しむことができます。そのほかの部屋でも、希望すれば音楽をアレンジしてもらうことが可能です。

このレストランの中で、最も有名な部屋は Mark Twain Zimmer(マーク・トゥェイン・チンマー)と呼ばれる小部屋でしょう。小さな石造りの部屋の壁上部と天井には、ぎっしりとサインが書き込まれています。これらは、モーツァルト、ベートーベン、シューベルト、エゴン・シーレなど、歴代の有名人たちがこのレストランを訪れた際に書いたもの。

中には、最近の日本人の芸能人のサインまであって、なかなかユニークです。もしも、食事するのがこの部屋でなければ、店員さんに頼んでちょっと見せてもらってはいかがでしょうか?お願いすると、快く案内してくれますよ。

こちらが店の中の雰囲気。お城の中にあるような、古い暖炉があります。

お料理は、ウィーンの伝統的な料理が中心で種類も豊富。どの料理もとても美味ですが、やはり高級店とあり、値段は少し高めです。

それでも、歴史を感じることのできるこのグリーヒェンバイズル、訪れる価値はありなので、ウィーンに来る際には是非立ち寄ってみてくださいね。

Griechenbeisl

住所: Griechengasse 9/Fleischmarkt 11, 1010 Wien

電話: +43 1 5331977

営業時間: 毎日11:00~1:00(温かい料理は11:30~23:30)

アクセス: Schwedenplatzから徒歩3分

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